第2章 やっぱり…
:「同窓会、いっぱい来てたよ!」
:「そか!楽しかった?」
:「うん!も来れば良かったのに~♪」
mixiで広まって、同窓会まで発展した成人式になぜか出席する気になれなくて、高校の同級生と成人式に行った。
カバンぶつけた事件から、藤ヶ谷くんが付き合おうって言ってくれてから、話さなくなってから5年が過ぎてた…
:「と夏祭りも久しぶりだね♪楽しみ~♪」
中学の同級生と久しぶりに来た夏祭りは、大人になった私達からは少し規模が小さくて、子供っぽくて、懐かしかった。
一通り回って、1度境内を出た時、なんとなく視線を感じて顔をあげると…
:「!ちょっと待ってて!」
別の友達を見つけて離れた彼女と入れ替わるように藤ヶ谷くんが近付いてきた。
藤ヶ谷:「久しぶり…」
:「うん…元気そうで良かった…」
藤ヶ谷:「成人式行かなかったって?」
:「え?うん。あれ?藤ヶ谷くんも?」
進路を聞いてなかったから、藤ヶ谷くんが今、何をしてるのか風の噂でしか知らなくて…
藤ヶ谷:「ん。あのさ…ちょっと話せる?」
:「あ…うん…」
あの頃よりさらに高くなった身長。
長く延びた手足で私の歩幅に合わせて歩いてくれる。