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ワタシは、アナタは。▶︎ HQ×Ω

第2章 守らせてよ @ 及川徹×α




高校に入学して初めての夏休み、久しぶりに定期検診で病院に行った。


またもや結果は不明。


自分でも薄々気がつき始めていた。



きっとわたしはΩなんだろうと。



発情期が来ていないだけだと。


検査が終わってソファに腰掛けていると、聞き覚えのある声がした。


「あっ!遙ちゃーん!」


帰りたい。

死にたい。

やだ。


笑顔で手を振って近づいてくる遙の嫌いな人。



「どうしたの?風邪?」

『いえ、定期検診です。』

「へー…大変だね?」

『あー…まあ。』


できるだけ会話をしたくない。

そんなことを考えていると、ふと体が熱を帯びてきた。


少しぼーっとする。

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