第2章 守らせてよ @ 及川徹×α
ひたすらに喋り続けるうるさいこの男は、すぐさま遙の苦手な人物リストに追加された。
(初めて追加した気がする)
早くこの人から逃げたいとしか考えることができなかった。
「ということで、遙ちゃん、よろしくね。」
及川は遙の頭を撫でて、男バレのコートに戻っていった。
撫でられた瞬間、本気で鳥肌が立った遙は、気が抜けてその場にへたり込んでしまった。
「遙ちゃん!?大丈夫!?」
『いえ…なんかびっくりして…腰が抜けて…』
「あーもう及川ほんとクソ!!!」
なんであんな人がモテるのだろうか。
喋りたくないし近寄りたくもない。