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ワタシは、アナタは。▶︎ HQ×Ω

第2章 守らせてよ @ 及川徹×α




そんな様子の遙に気づいたのか、及川は顔を覗き込んだ。


「…遙ちゃん?大丈夫?顔真っ赤だし息荒いよ?」

『大丈夫…です…帰ります…』


息をするのがつらい。


体がどんどん熱くなる。



すると及川は遙の腕を引いて病院の外に出た。


『…及川…さん…?』

「家どこ?送ってく。」


そう言って及川はしゃがんで遙に背を向ける。

…おぶっていくつもりなのだろう。


遙にとっては恥ずかしいし、何より及川に絶対頼りたくなかった。


『1人で帰れます…大丈夫ですから…』


「いいから!」


及川は怒鳴って早く乗れと言わんばかりに目をやる。


自分がまた強情を張れば、この人はまた怒鳴ってくるのだろう。


そう考えた遙は、できるだけ体重をかけないように及川の背中におぶさった。


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