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ワタシは、アナタは。▶︎ HQ×Ω

第9章 記憶の中に @ 岩泉一×β





『わたし、オッケーした。』


「なん…で…」


『言われたの、βのあの男の子にも迷惑かかってるんじゃない?って…』


「迷惑かかってるとか…んなわけないだろ、俺は…」


『わたしは一ちゃんのお荷物になってる気がしたの。だから…』



岩泉は状況を理解するのに必死だった。


さっきあの男に抱かれたと泣きながら言われた。


なのに何故その男と付き合うことになっているのか。


そのまま番になってしまうのだろうか。



そんなことは許しがたいことだった。



「やめろ…俺は迷惑なんてかかってないから…だから…」



戻ってこい、俺の側にいろ。



それが言えたらどんなに気が楽か。



所詮岩泉と遙はただの身体の関係でしかない。



遙の関係に口を出すことなんてできない。



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