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ワタシは、アナタは。▶︎ HQ×Ω

第9章 記憶の中に @ 岩泉一×β





「は…抱かれた?」



食事に行ったという日の翌日、遙は泣きそうな顔で岩泉の元に来た。



「…そいつにか?」


『うん…発情期のフェロモン、気付かれてたみたい。』


「あんだけ薬飲めよって言っただろ?」


「飲んだんだよ…でも気持ち悪くなっちゃって、意識がなくて、でも起きたら裸で、知らないところで寝てて、隣にいたんだもん…」



ついには遙は泣きだして、下を向いた。



そんな遙を抱きしめて、頭を優しく撫でる。



首元に見覚えのない赤い斑点が見える。



岩泉の怒りはピークに達していた。


「で、どうすんだよその男。」


『…付き合わないかって言われた。』


「…は?」



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