第2章 守らせてよ @ 及川徹×α
『篠田 遙です。中学ではセッターをやっていました。よろしくお願いします。』
なんということだろう、女子でバレー部に入ったのが遙1人だったとは。
先輩たちはみんなそこそこ顔面偏差値が高く、遙は少し場違い感を感じていた。
そこへ、及川がちょっかいをかけに来る。
「先輩方こんにちは〜。あれ、今年女バレ入部1人なんですか?」
「及川ウザい散れ。」
「先輩!?」
及川という人物は、遙からしてみればちゃらんぽらんで遊んでそうな人に見えた。
及川は背の少し小さな遙の顔を覗き込んで、ふーんと意味ありげな笑みを浮かべた。
「…ポジションは?」
『せ、セッター…です…』
「わあ☆及川さんと一緒じゃん!えー!俺この子に興味湧いてきちゃった!」
「及川まじでウザい。」
「可愛い後輩に手出すなよクソ川。」
「今なら何言われても傷つきませーん!こーんな可愛い子見つけちゃったんだもーん!」