第2章 守らせてよ @ 及川徹×α
部活も引退して、受験が終わって、春から遙は高校生になった。
青葉城西高校の制服に身を包み、桜の前で雅と写真を撮る。
すると、女子の人だかりを見つけた。
『すごい人…』
「あれ!真ん中にいるの北川第一中の及川さんじゃない!?」
雅はそう言って目を輝かせる。
確かに背が高くて顔も美形だ。
ただ遙には、そこまで興味が湧かなかった。
『雅…もう行こう?』
「どうしたの雅…あぁそっか、雅人混み苦手だもんね。行こうか。」
雅は少し残念そうにしていたが、人だかりを避けるようにしてその場を去った。