第7章 お前を守るのは(後編) @ 国見英×β
『ふぁ…あっ…イク…!』
絶頂を迎えた遙のいやらしい声に、国見は自身の熱を抑えることができなかった。
『…英…。』
密かに小さい声でそう呟かれたのが聞こえた。
鼻をすする音が聞こえる。
泣いているのだろうか。
いてもたってもいられなくなった国見は、ドアをゆっくり開けた。
『英…!?なんでいるの…』
遙の姿は、上はTシャツ、下は下着も身につけていない状況だった。
あくまで国見は平静を装っている(つもり)。
「…配布物。」
『そっか…。ありがとう。そこ、置いといてくれる?』
「わかった。」
気持ちを抑えられない。
国見はとうとう口を開いた。
「…なんでさっき、俺の名前呼んでたの?」