第2章 守らせてよ @ 及川徹×α
中学時代はバレー部に入って、勉強も部活も何事もなく頑張った。
検査の結果が出た後病院で再検査を重ねたが、何度繰り返しても結果は不明のままだった。
だから定期的に病院に通わなければならなかった。
「ねぇ!あそこで戦ってるの北川第一中だよね!」
公式戦の時に男子の試合を観ていた雅がいきなり呟いた。
知っている人なんて誰もいないけど、なんとなく見入ってしまった。
「あのセッターの人!北川の子に聞いたんだけどすごいイケメンなんだって!」
『ふーん…』
その当時視力があまりよくなかった遙は、雅が言っていたことなどまるで気に留めていなかった。