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ワタシは、アナタは。▶︎ HQ×Ω

第6章 お前を守るのは(前編) @ 国見英×β





「はい、落ち着きなよ。落ち着くまで居てあげる。」



そう言って国見は遙に小さめのミルクティーのペットボトルを差し出した。



『…ありがとう。怖かった…。』



「抑制剤飲んでた?」



国見の優しい口調の問いかけに、ゆっくりと首を縦に振る。


そうすると国見は小さく溜息をついて、遙の頭を撫でた。



「大丈夫、怖かったね。よしよし。」



意外と大きい国見の手の温かさに、自然と涙が溢れる。



泣き始めたのを感じた国見は、遙の方に寄って肩を抱き、隠すように遙を抱きしめた。




小さな公園に、遙の嗚咽だけが響いた。




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