第2章 守らせてよ @ 及川徹×α
中学生になってから少しした後、学校で血液検査を受けさせられた。
母にその話をすると、母さんも父さんもβだから大丈夫よと笑われた。
暫くして結果が返ってきた。
検査結果は…不明。
「はる!結果どうだった?」
『なんか不明だって…。なんでだろう。』
「検査した人の不手際じゃないの?」
『雅はどうだったの?』
「わたしはβだよ。至って凡人ってとこだよ。」
小学校から一緒の親友、雅は残念そうな顔でため息をついた。
わたしはそんなことよりも自分の不明という結果が気になって仕方がなかった。