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ワタシは、アナタは。▶︎ HQ×Ω

第3章 身代わり @ 岩泉一×β





どうして引き止めたんだろう。



自分はどうするつもりなのだろう。



何の根拠もなしに思いもせずに出た言葉に、遙は動揺した。




「ど、どした。」



『…抱いて…ください…。』




岩泉はさらに驚いて遙を見つめた。




「バカかお前…ここ学校だぞ!?」


『わたし…Ωなの…お願い…助けて…』



喋るのもままならない。


涙でぼやける視界。


岩泉が近づいてくるのが見える。




首筋に暖かい感触。


『あっ…』


「お前、Ωだったのか…?」



ゆっくり頷く。



「…つらいか?」



もう一度、頷く。



「…内緒だからな。」


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