• テキストサイズ

[鬼灯の冷徹]鬼神の嫁の心得[パラレル→原作沿い]

第9章 鉄を熱いうちに打つのは大人


「…前言撤回します。ためになる話なんてしなくていいので、子供時代のことなど、自由に話してください。ためになるかは子供自身が勝手に考えますよね。私、今思い直しました」


鬼蓮が何かを決心したような目で私と鬼灯を見上げた。


「子供のヤンチャは将来大物の印。それをふくらます話を聞かせなきゃ、と。 そして!子供のヤンチャに大人はぶつからねばと!! 勤続500年!  耐えてみせますよ!これでも鬼教師(本物)ですから!!」


熱く語り、高く笑う何かをふりきったような鬼蓮副校長の様子に鬼灯は感心した様子で「ほう!」と若干眉を上げた。


「…まあ、私はそもそもいかにも"ためになる話"なんてするつもりなかったですけどね」

「あ、そうだったんだ」

「はい」




「そんな訳で、子供時代、私は大分やらかし、怒られもしました。しかし、後悔は一切していません。 好きなこと、やってみたいこと、残酷なこと。子供の皆さんは今のうちにブチまけましょう。 鬼は破天荒でなんぼです。 こちらの道具は閻魔庁から寄付します。 やらかしすぎたらヨーダ先生が全力で貴方方をはっ倒しますから大丈夫です。そして、将来獄卒になりたいと思ってくれるとうれしいです。」


震える足腰で鬼蓮は生徒達へ「ドンと来い!」と熱い思いのたけを示していたが、私はなんかやらかしたら鬼蓮先生は死ぬんじゃなかろうな?と、思わずには居られなかった。
私の方の演説は鬼灯の昔話と比べると、割と大人しいものとなり


「と、言う訳で、皆さんももっと気楽に自己を面へ出すことにより、自分らしく、本質を見失わない生き方ができるのではないでしょうか。」


と、締めくくったのであった。
ですが現世にいる人間の皆さんは、鬼の残虐性を見習うと大問題になるので、やらかなさいでください。


終幕
/ 99ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp