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[鬼灯の冷徹]鬼神の嫁の心得[パラレル→原作沿い]

第9章 鉄を熱いうちに打つのは大人


「あの子はなんでもできる子でしたね~。面倒見も良くて…。でも、ちょっと体裁を気にしすぎる"良い子"でしたねえ。お姉ちゃんがヤンチャだったからかな。 ストレスがどっかで爆発しないか心配でしたけど、今、大丈夫ですか?」

「ドMという形で爆発しましたね。でも、それで解決したっちゃあしてます」

「(そういえば唐瓜くん、結構な発言あるよねえ)」


鬼蓮は「M…そうか…なるほど…」妙に腑に落ちた様子でいた。

そんな話をしていると子供達の元気な声、駆け足の音などが耳に届く。


「あ、体育館ですね。いいですねえ、こういうのは私、うらやましいです」


そちらを覗いてみると、体育館だろうか。
子供達が楽しそうにドッヂボールをしていた。


「鬼灯様の小さい頃って学校は…」

「ありません。でも、教えを乞うところはありました。最初は皆で字を覚えたりしてたのですが、そのうち大人に訊いたりして……寺子屋の前身のようなところができましたね」

「鬼灯様は優秀な子だったでしょう?」

「プッ」


つい噴出してしまう。
当時の鬼灯を思い出したからだ。

チラリと鬼灯は私を見たが、特に何も言わず鬼蓮に答える。


「さあ…まあ、でも。割とわからないことはすぐ質問する派でした。」




ここは教え処


「はい!」

「なんだ鬼灯」


そこには幼き鬼灯、烏頭、蓬の幼馴染3人が居た。


「先生は彼女いない暦 何年ですか」

「いないこと前提かよ」


わからないことは何でも訊く派の鬼灯の質問は、子供らしかった。
先生である鬼はこの奔放な問題児に振り回されていたのである。




「落書きなんかしなかったでしょう?」

「いや、してましたねえ…、やっぱり」

「結構上手だったよね」

「どうでしょう。パラパラ漫画とか描いちゃってましたけど」
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