[鬼灯の冷徹]鬼神の嫁の心得[パラレル→原作沿い]
第8章 恐怖屋敷
一通り見た後、アナウンスで「閻魔の館へようこそ…」と流れる。
「閻魔庁がトリなんですね」
「順番は、まあ仕方ないか」
「でも、印象は悪くない…」
「「!?」」
そこに鎮座なされていたのは、赤ら顔で威厳ある大王の姿だった。
「大王カッコよすぎだろ!この像だけは失敗作!!」
「かわいくない!」
揃って思わず指をさし、大声でツッコミまくった。
普段の大王を知る者として、納得いかないほど威厳に満ち溢れたカッコイイ閻魔大王だった。
絶対孫自慢とかしなさそうなそんな顔。
様子が気になっていたのか、ついてきたスタッフは
「うわっ あの客初めてでっかい声だしたっ」
「あの像が1番人気なんだけどなあ」
と驚いたりしていたが、私達は完全にこのカッコイイ大王に意識を奪われていた。