[鬼灯の冷徹]鬼神の嫁の心得[パラレル→原作沿い]
第5章 仙桃の花の香り:第三期
― その後の鬼灯は。
「(今日はあのスケコマシは来ていないのか)」
「鬼灯くうん、もう疲れちゃったよ~、休憩しよ?ね、そうしようよ!」
「仕方ありませんね、お茶を飲む間だけですよ」
「わーい、やったあ」
「はい、どうぞ」
「え、なにこれ」
「お茶です。一滴残らず飲み干してくださいね」
巨大な湯呑に入ったそれは、湯気が立ち上り、確かに香ばしい茶葉の香りがしていた。
だが、覗き込むとそこにはおどろおどろしい泡が立ち、色は赤紫色、どちらかと言うと飲んではいけないソレ、そのものだった。
「こ、これ成分はなんなの?」
「これですが」
鬼灯が大王の机に置いたのは、金魚草。と、数種の虫、野菜、果物などなど
「チャンポン!?」
「お疲れのようだったので、元気になってもらおうと思いまして。さあ大王、一息に」
「やだよ!んぐぐ!!?」
「いっきいっきいっき!」
大王をガッシリ捕まえ、強制的に喉へ流し込む。
飲みきった大王はこの後、不眠に悩まされたそうだ。
普段ならそんなことをして軽いストレス発散としていたのだが、どうも気が晴れない。
「鬼灯様、この間の拷問器具の件ですが」
「鬼灯様」「鬼灯様」「鬼灯様」…