• テキストサイズ

[鬼灯の冷徹]鬼神の嫁の心得[パラレル→原作沿い]

第4章 嫁の理/鬼の業:第二期


あの日から2人ともなんとなく、居ずらく鬼灯は普段より仕事が遅くなったような気がする。


「鬼灯い、今夜も遅くなりそう?」

「…そうですね、出来るだけ早く片付けますので先に寝ていてください」

「わかった…」


食事はいつも通り、同じ席で 同じ面子で 同じものを 同じ量、食べている。
寝るのもいつも通り、同じベッドで寝てはいたが、最初の頃のように顔を向かい合わせて寝ることはなくなった。
こんな状態になってかれこれ3日。
そろそろ、話をしても良いんじゃないか?とは思う。


「ねえ、鬼灯。今度の休みにどこかへデートにでも行こうよ」

「いえ、疲れていますので」

「じゃあ部屋で一緒に映画見たり、ゴロゴロしよう!」

「約束がありますので」


こ、この餓鬼ィ!!!
取り付く島も無く、明らかに私を避けているように思えた。


「あっそ、わかったよーだ!」


私はぷりぷり怒って部屋に戻ってやった。
部屋で1人、布団を被って暗闇に目を閉じた。

だから気付かなかった。


「本当にすみません」


鬼灯は閉ざされた部屋の前で呟いた。






第二期、一時終幕
/ 99ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp