[鬼灯の冷徹]鬼神の嫁の心得[パラレル→原作沿い]
第4章 嫁の理/鬼の業:第二期
あの日から2人ともなんとなく、居ずらく鬼灯は普段より仕事が遅くなったような気がする。
「鬼灯い、今夜も遅くなりそう?」
「…そうですね、出来るだけ早く片付けますので先に寝ていてください」
「わかった…」
食事はいつも通り、同じ席で 同じ面子で 同じものを 同じ量、食べている。
寝るのもいつも通り、同じベッドで寝てはいたが、最初の頃のように顔を向かい合わせて寝ることはなくなった。
こんな状態になってかれこれ3日。
そろそろ、話をしても良いんじゃないか?とは思う。
「ねえ、鬼灯。今度の休みにどこかへデートにでも行こうよ」
「いえ、疲れていますので」
「じゃあ部屋で一緒に映画見たり、ゴロゴロしよう!」
「約束がありますので」
こ、この餓鬼ィ!!!
取り付く島も無く、明らかに私を避けているように思えた。
「あっそ、わかったよーだ!」
私はぷりぷり怒って部屋に戻ってやった。
部屋で1人、布団を被って暗闇に目を閉じた。
だから気付かなかった。
「本当にすみません」
鬼灯は閉ざされた部屋の前で呟いた。
第二期、一時終幕