[鬼灯の冷徹]鬼神の嫁の心得[パラレル→原作沿い]
第4章 嫁の理/鬼の業:第二期
「この後も仕事だよね、お使いとか書類整理とか伝達とかなにか手伝うよお?」
「いえ、珀訪は部屋の掃除とか読書とかしていてください」
「え~」
新しい箸を握り、ジロリと不信そうな視線を私に向ける鬼灯。
私がナニヲシタ。
「最近、白豚が地獄をウロついているそうです。貴女はどうも危機管理能力が低いので、私はあまり会わせたくないのですよ。せめて私に腕相撲で勝てるようになるまでは1人で外出は控えてください」
「ムリじゃねえか」
「あ」
「なに?」
「金魚草に水と肥料を与えておいてください、それだったらお願いしたいです」
「しっかたないなあ!鬼灯はっ、私が丁寧に世話をしてやろうじゃないか」
「(チョロすぎだろこいつ)」
「やることできてよかったねえ珀訪ちゃん」
「うん!」
これ以来、暇さえあれば金魚草の世話をしたり、鬼灯に勝負を挑んだりすると言う暇潰しが出来た。
私の1日のスケジュールは不規則ではあるが、朝起きたら鬼灯と並んで朝支度をし、大王を含めて食堂で朝食。
午前中は金魚草の世話と観察、昼頃になればまた大王を含めて昼食、午後は茄子や唐瓜のちょっとした手伝い、 葉鶏の部署で散らかった紙くずなどを拾い集め掃除、お香がくれば手伝いながら少し雑談、夜は適当に食事、風呂、睡眠。
まあ程ほどに充実した生活を送っている。