[鬼灯の冷徹]鬼神の嫁の心得[パラレル→原作沿い]
第4章 嫁の理/鬼の業:第二期
「うん、買い物と天国でも観光しようかなって」
「!! じゃあ僕が案内してあげる! 行こう行こう、すぐ行こう!」
ガバッと立ち上がると手際よく衣服の乱れを正して私の前へと出てくる。
「欲しいのってメモとかしてる?」
「あ、うん、これだけど」
「じゃ、桃タローくんコレ用意しておいてね」
「は、はい」
私からさっさとメモ書きを受け取り、桃太郎へと渡す。
「さあ、楽しませてあげるよお~」
有無を言わせないテンションで腕を掴み、私を外へと連れ出す。
椅子から慌てて降りたので、少し足が乱れたが転ぶことも無くそれに着いてゆけた。
桃太郎はあまり気にしていない様子だったが、これは白澤に慣れているのであろう。
「ごめん、よろしくね!」
「いってらっしゃいませ」
嫌な顔もせず、ニコリを見送ってくれる彼。
いやあ、本当にいい子だ。