第12章 夜中はお腹が空くよね?
真田「……………」
そろそろ部屋に戻りたいが、幸村と名前を二人にするのはなんだか危険だな…。
幸村「名前が汲んでくれたからすごく美味しいよ(微笑)」
『ほんとに!?良かったー♪』
幸村「それで?なんで真田に抱きついたの?」
真田「!?」
『ん?』
幸村「名前、ここ座って」
幸村はイスに腰掛けて自分の膝をポンポンと叩く。
『こう…?てか重くない?』
膝をポンポンしてたから座れという意味は理解した。
幸村に背中を向けて座ったが………
幸村「名前、逆だよ」
『あぁ、逆かぁ』
真田「納得するところ間違っているが…」
言われたとおりに座りなおす名前。
幸村「ねぇ、俺にもぎゅってしてくれる?」
『え?ぎゅうされたいの?甘えん坊だなぁ、幸村さん』
失礼なことを言いつつも幸村にぎゅっと抱きつく。
幸村「甘えん坊か…クス。それでもいいけどね」
正面を向かいながら座る名前を抱きしめて背中をポンポンする幸村。
真田「(見ていられん…)俺はそろそろ部屋に戻る」
幸村「あれ?もう行っちゃうのかい?」
真田「あぁ、もう時間が時間だからな」
幸村「なら、俺は名前と楽しもうかな」
真田「なっ!」
幸村「真田には関係ないよね?」
真田「っ…………」
『…すぅ……すぅ…………zzz』
真田「?」
幸村「?」
どうやら、真田たちが話してる間に
幸村の背中ポンポンが気持ちよくて寝てしまったらしい。
幸村「ふふ、やっぱりまだ子供だね」
真田「寝たのか…なら部屋まで運ばねば」
幸村「そうだね。でも俺の服掴んではなさないから、今日は俺の部屋に連れていくよ」
立ち上がって名前を抱えたまま部屋に行ってしまった幸村。
真田「ゆ、幸村!………はぁ」