第12章 夜中はお腹が空くよね?
『ん……』
あれから何時間経っただろう…。
ついつい寝てしまっていた。
『なんかお腹空いたな…』
そういえば、夕食を食べていない。
もう皆が寝静まった頃だろう。
『キッチンの冷蔵庫に何かないかな…』
とりあえずキッチンに行くことにした。
キッチンにきて冷蔵庫に近寄ると何だかゴソゴソとが聞こえた。
『ん?誰か居るのかな…?』
恐る恐る冷蔵庫に近寄ってみる。
『………』
ん…?
赤髪…?
『ブンちゃん先輩…!?』
丸井「!?……名前?」
『何をやってるんですか…?』
丸井「何って…お前こそ何やってんだよ…」
『私は…夕食食べ損ねたから…何か食べたいなって思って…』
丸井「なんだよ…お前も食い物かよぃ…なら一緒だな!」
『え?ブンちゃん先輩も夕食食べ損ねたの?』
丸井「いや…食ったんだけどよ……小腹がすいたっつーか…」
『先輩って大食いなんですね…』
丸井「食べること好きだからな♪」
『ブンちゃん先輩らしいですな』
丸井「だろぃ?」
『私も食べたいです!』
丸井「おう!食おうぜぃ♪沢山あるしな!」
『でも太るよね…』
丸井「平気だろぃ、たぶん」
そんな話をしながら冷蔵庫に手を伸ばすとキッチンの電気がついた。
真田「お前ら…何をやっている…」
丸井「げ…真田…」
真田「こんな時間に冷蔵庫をあさって何をしているんだ?」
丸井「いや…小腹が空いたから…」
真田「小腹が空く前に寝ればいいことだろうが…!」
丸井「わ、わりぃ…って…なんで俺ばっかり…」
『………』
真田「苗字は夕食の時に居なかったからな…」
丸井「真田って名前には甘いよな…」
『真田さん優しいからね!』
真田「………!」
丸井「優しいとか…どうかしてるって…」
真田「何か言ったか?」
丸井「な、何でもねぇ……!んじゃあな…!」
そう言って慌てて部屋に戻っていった丸井。