第1章 一時間目 〜はらはらの授業〜
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次の日。
「おはよー。メイ子」
「おはよーって…その髪型どうした!?」
朝、教室に入るとメイ子に笑われた
「何回くしでとかしても直んなかったんだよ〜」
「アハハ。すっごい、ねぐせだね〜(笑)髪、結んどけば?その方が絶対にいいって!はい、ゴム。」
私はメイ子からゴムを受け取った
それにしてもメイ子は準備が良すぎる
「ありがとう。感謝します!」
「いいっていいって〜!それよりさ、新情報を得ちゃったのよね、私。」
「え?何?何?」
メイ子は噂やらスクープなどにとても敏感だ
「ふふふ…。櫻井先生のファンが聞いたら絶対にヤバイ情報」
「え…?な、なんですか?」
私の彼氏さんは尋常ではないほどモテる
しかも、翔くんのファンクラブもあるらしい
なので、もし私が付き合ってるなんてバレたら……
考えただけでも背筋が凍る
「な、なんと、櫻井先生には本命の人がいるらしい!」
「ええ…!?」
ほ……本命!?
「ね、絶対にヤバイでしょ?だから櫻井先生ファンには秘密ね」
そう言って笑うメイ子
………本命って……
ま、まさかの
この私…?
つーか、じゃなかったらおかしいよね?
え?え?
で、でも何でこんな本命とかそういう話が広まってるわけ?