第1章 一時間目 〜はらはらの授業〜
「く、くすぐったい…」
「え?あら、そう?」
翔くんはもっと強く素早くつついてきた
「や、やめっ……(笑)キャハハ!!」
くすぐったくて私はつい大声を出してしまった。
その途端
『誰です!?こんな時間にここに居るのは!』
突然響いた大きな声。
その正体は………
「は、橋本先生!?」
「さんと…櫻井先生?もうとっくに生徒の完全下校の時間は過ぎていますよ?……今まで2人きりで何をしていたの?」
……橋本先生。
国語担当の先生で口がうるさい事で有名
「さんが僕に分からない問題を聞いてきたんですけど……僕の説明が下手くそすぎて、ついつい時間をとってしまって……。気づいたらこんな時間に……本当にすいません」
えぇ!?翔くんの説明はとっても分かりやすいですよ!
もはや神ですよ!
「え…そ、そういうことなら仕方ないわね。も……もういいわさんは帰りなさい」
「あ、は…はい」
この先生、翔くんだけには弱いな…