第1章 一時間目 〜はらはらの授業〜
「え…!?ど、どうした!?」
一体何がおこったのか分からない翔くん
「き…急にネクタイ、ゆるめないでよ…」
「ご、ごめん………」
「その仕草、かっこよすぎて死んじゃう」
私は自分の顔を教科書で隠した
「おいおい。……分からない問題、聞くために放課後残って俺の所……社会科教室に来たんだろ?…教えてやっから教科書とれよー!」
そう言って教科書を引き剥がそうとする
「や…!、だ、ダメ!!」
私は必死に抵抗した
「ふはは、俺、やっぱりの彼氏だわ」
「え?」
おもわず教科書をとった
「顔、赤っ」
「み、見ないで!」
こんな風にじゃれあう時間が何よりも幸せ
「可愛いよ?」
「お世辞は要りません」
えーっと言った翔くんは私の体をつついてきた