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【ハイキュー!!】青春飛翔論

第6章 Love Game【及川徹】


はあぁ…と私は大きく息を吐いた。

「私が一番好きなのは徹だって言ってるでしょ。徹じゃない人とキスしたいなんて思わないし…。それに、さすがにゲームと現実の区別はついて…って、ちょっと!徹っ、」

洋服の中にするっと左手が侵入してきて素肌を撫でた。右手は私の髪をかき上げ、露わになった首筋に唇が触れる。くすぐったいのと恥ずかしいのとで身を捩らせると、

「…逃げさせないよ?」

耳元で囁かれるものだから、熱い息がかかって背筋がぞわりとする。
何、今の台詞。
及川のくせに、かっこよすぎる。

「…徹ってたまにそういうこと、素で言うよね…」

すると、ふふん、と勝ち誇ったような笑い声。

「そんな及川サンが、美咲は好きなんでしょ」
「…ウザ川」
「そんなこと言う子はどうなっても知らないよ?」

左手が悪戯な動きをし始めて、焦る。
え、待って待って、この流れって。

「ちょ、ちょっと、」
「なにさ」
「このあとルート分岐はナシ?」
「ないね。ナシ」
「これ…グッドエンド?」
「当たり前」

左手が、とうとうブラウスのボタンを外し始める。

「最初からバッドエンドなんて存在しないね。選択肢間違えたなんて言わせないから」
「キザな台詞…」
「嫌いじゃないでしょ?」
「うん…好き」
「美咲、攻略完了」


ーー攻略なんてとっくの昔からされてるのに。
そんなことを思いながら、私は及川に身を任せた。






『Love Game』おわり
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