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【ハイキュー!!】青春飛翔論

第4章 変わらぬ景色、変わりゆく時【西谷夕】



7月。
梅雨のジメジメした時期を終えて、本格的に夏モードに入った頃。
いつも通り、下駄箱で会った友達に挨拶して、靴箱を開けると、

「…あ」
「ん?どうしたー?…あっもしかして」

私の靴箱を覗き込んで、うわぁそれラブレターじゃん!と騒ぐ友達の口を私は慌てて塞いだ。
私は周りを確認して、サッとその手紙を鞄に滑り込ませ、そして何事もなかったかのように靴を履き替えた。

「えっ読まないの?」
「…一人で読むの!もしかしたらそんなんじゃないかもしれないし」

誰にも言わないでよ?と一応念を押しておくが、「大丈夫〜誰にも言わないって!」という女の子の言葉に信憑性というものは無いに等しい。
私は気付かれないようにため息をついて、そういえば昨日のテレビでさ〜という友人の他愛もない話に付き合った。

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