スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys
第4章 プロローグ 3
熱い。
肌に焼けつくようなこの感じ……。
あれ?。私はどこにいたんだっけ?。
確か未来機関の………。
「あ、起きたよ」
……んん?。誰だこの人。
取り敢えず起きよう。
「大丈夫? まだ眠い?」
あ、どこかで見たことあると思ったらプログラムのメンバーじゃないか。
『……うん。だいじょうぶ、だよ。』
まだ眠い。意識が朦朧としてる。でも寝てるわけにもいかないし。
「あはは。キミ、教室でも寝てたよね。この状況でよく眠れるなって皆言ってたよ」
『あー、そういえば寝てた、かも……?。』
周りを見回すと、陽気に話してる人の他にもう1人いた。
と言うか私のすぐ横に座ってた。
『おはよう。元気なさそうだね。』
目元を擦りながら話しかけると、その人は少し気分の悪そうな顔で振り向いた。
「お前ら何でそんなに気楽でいられるんだ……?」
『え?。』
「だって、入学式ってことで学園に来たら急に教室に閉じ込められて、いきなり修学旅行だぞ? しかも一瞬で南の島行きだし……」
あぁ、まぁそうだよね。普通はこんなことないもんね。
これが普通の反応だよなぁ。
『……私もちょっとは驚いたよ。でも考えてみてよ。ここは平和な南国の島だよ?。そんなところをクラスメイト達だけの貸し切りで何日も過ごせるの。宿題も、都会の喧騒も、平凡な日常もないんだよ。だからもうちょい気楽にしといたらいいんじゃないかな。』
お仕事だし、この無理矢理感溢れる修学旅行をまとめなければね。
リラックスしろ、リラックス!。
どうせ現実の入学式なんてもうとっくに終わらせちゃってるんだから。
「そう言えばさ、自己紹介がまだだったね」
頭上から陽気な声が降ってくる。
「ボクは狛枝凪斗。超高校級の幸運っていう才能なんだけど、皆の才能に比べたらボクのなんてゴミみたいなもんだよね!」
妙に自分を卑下するなぁ。
こんな自己紹介初めてだよ。
『私は希灯誉稀って名前だよ。えっと、ハードル上げられたから言いにくいんだけど……クラフトワークやってるの。』
考えてみたら最近何も作ってないな。
コロシアイ学園生活終わってからもずっとバタバタしてて忙しかったからなぁ。
『超高校級のクラフトワーカーって呼ばれてた。』
「え? ……「呼ばれてた」?」
あ、しまった過去形。
『……いやいや、ちがうよ。「呼ばれてる」。』
「なんだ、ただの言い間違いだね」