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第13章 chapter2 ② 遺跡の扉


『お待たせ、みんな。』
七海ちゃんと一緒にみんなと合流した。
「遅いぞ、どこで油を売っていたんだ」
十神くんが不満そうに言う。
「ごめんね。ゆっくり歩いてきたんだ」
「フン……人を待たせておいて呑気なものだな」
『七海ちゃんは悪くないよ。私の足が遅かったから合わせてくれてたの。』
思い返してみれば私たちは相当ゆっくり歩いてた。
それに喋りながらだったし尚更遅い。
「ねー、まだッスかー? 唯吹待ちくたびれすぎてビロンビロンになっちゃうっすよ」
「ビ、ビロンビロン………?」
「おい、そんなことどうでもいいからさっさと呼び出した理由を言えや」
痺れを切らした数人が騒ぎ始める。
「うん、えっとね、とりあえず遺跡の扉を見てもらっていいかな」
七海ちゃんが遺跡を指差した。
「扉……?」
みんなは遺跡に目を向けると、そのまま中央部分の入口らしいところへ歩み出した。
「扉ってどこ? なんかそれらしいものは見えないんだけど……」
花村くんを始め、何人かがきょろきょろと辺りを見回す。
『目の前だよ。汚れてて見えないだけ。』
扉を手で擦って、出てきた一部を見せる。
『ほら、みんな手伝って。』
そう呼びかけると、何人か素直なメンツが汚れ落としに取り掛かってくれた。



「はぁ……やっと取れたな」
日向くんが額の汗を拭って、扉全体を見た。
「なんだかSF映画にありそうな扉だね?」
「うん、遺跡とは不釣り合いだよ」
石造りの遺跡に金属製の重厚な扉。
確かに変だよなぁ……。
誰が考えたんだか。
「それに……扉にあるこのマークってなんだ?」
「ふむ、どうやら漢字のようじゃが……」
日向くんが指差した先の扉の文字。
弐大くんの言う通り、あれは漢字だ。
「あ、あの、私には"未来"と書いてあるように見えますぅ……。か、勘違いだったらすみません」
罪木さんが遠慮がちに言う。
大丈夫だよ。アレは間違いなく"未来"だよ。
「おい、扉のマークなんぞ、どうだっていいんだろーが!」
気の短い九頭龍くんが早く本題に入れと言うように怒鳴った。
「それより……その扉はどうやって開くんだ? 中に何があるんだよ?」
「扉の横に液晶パネルがあるみたいだけど、それは関係ないのかな?」
真昼ちゃんの言葉に、九頭龍くんはパネルに近寄った。
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