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第38章 Chapter6 ⑥江ノ島アルターエゴ
〈……じゃあ、始めるか〉
日向くんが言い、席のパネルの上で両手を構える。
16人全員で同時に「卒業」と「留年」を押した。
そうした瞬間、足場が揺れ、プログラム世界が崩壊を始める。
『……ああ、ここもなくなっちゃうんだ。』
電子生徒手帳から目を離す。
自分が居る、記憶が保管されている場所も少しずつ崩れ始めている。
『(よかった。みんな無事に外に出られる……)。』
外の世界に出てからは何が起こるか分からないけど、こんな場所に留まり続けるよりはずっとマシなはずだ。
きっかけは知らないけど……日向くんが前を向いてくれて、みんなを導いてくれて本当によかった。
また電子生徒手帳に目を向ける。
いつの間にか、みんな円卓の内側に入っている。ギュウギュウ詰めだ。
〈そろそろ……タイムリミットみたいだな〉
〈そうだね。日向くん〉
十神くんや弐大くんの背後で、日向くんが千秋ちゃんに声をかけていた。
〈さっきは助かった。ありがとう、七海……〉
〈私の方こそ……ありがとう。みんなの事は忘れないよ……。ずっとずっと忘れないよ……。この先も……どこかでみんなの事を応援しているからね。だって……ずっと仲間だもん〉
そう言うと、千秋ちゃんがこちらに振り返った。
画面越しに目が合う。
〈誉稀ちゃんもだよ……ありがとうね。彼らを救ってくれて……本当にありがとう。大好きだよ〉
カメラ目線の千秋ちゃんにそう言われ、思わず照れくさくなる。
『……!。どういたしまして。』
聴こえてないだろうけど。見えてないだろうけど。
そう返しながら手を振る。
画面の彼らが見えなくなるまで、そうして見送った。