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第38章  Chapter6 ⑥江ノ島アルターエゴ


「はー、やんなっちゃう! 得がどうとか細かいんだよなー! 生活カツカツの主婦じゃあるまいし! アタシはただドラマチックにこの"卒業"を演出したかっただけなんだって。ま、別に疑うなら出なくていいよ? それでいいのね? 出ないってことでいいのね?」
日向の言葉を遮り、江ノ島は矢継ぎ早にそう言い立てる。
「ちょ、ちょっと待てや! 出るに決まってんだろ……!」
「当たりめーだ! ずっとそれを目標にして頑張ってきたんだぞ!」
「そうじゃな……希灯が救ってくれた命なんじゃから、こんなところで閉じ籠っとくわけにはいかんのぅ!」
「しかも、みんな揃って帰れるんだ! だったら迷う理由なんてねーだろ!」
「そ、そうですよね……今さら、ここに残るなんて選択を……選べるはずありませんよね」
周囲がまた卒業を押す流れになっていく。
「うんうん、その意気よ! 素晴らしい! それでこそ"装置"としての役割を全うできるってモンよ!」
疑うこともせず心を一つにし始めた一同を見て、日向は思わず狛枝と七海に目を向けた。
狛枝は腕組みをしたままジッと江ノ島を見つめ、七海は袖を握りしめて俯き加減に皆を眺めていた。
「じゃあ、時間稼ぎなんてもう止めにして、さっさとやっちゃおうか……。はーい! それじゃ、お手元のタッチパネルで、回答しちゃってくださーい!やっちゃうよー。ホントにやっちゃうよー。早くしないとマジでやっちゃうんだからねー」
言いながら、江ノ島は誰にともなく視線をやる。
「この「卒業」ってのを押せばいいんだな?」
「そうすりゃ……帰れるんだな?」
次々とタッチパネルに手が伸ばされ、押されていく。
そんな周囲とは裏腹に、日向は「卒業」と「留年」が表示されたタッチパネルの前で逡巡する。
「オイ、何やってんだよ……多数決で決まるんだから早く押せよ。何も考えずに「卒業」を押せよ。帰りたくねーのかよ! オメーは残ってもいいけど迷惑かけんな!」
いつまでも押さずに立ち尽くしていた日向に、左右田がそう畳み掛けて急かす。
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