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第38章 Chapter6 ⑥江ノ島アルターエゴ
「まず大前提ですが、あなた方の死と希灯さんの死は仕組みが違います。あなた方の場合は勝手に殺し合い、個々人の脳が勝手に死を感じて停止したに過ぎませんが……希灯さんのは便宜上の死です」
話しつつ、江ノ島が手書きのフリップボードを見せる。
いずれかの人間が死んだまま倒れている絵と、自殺した希灯が幽体離脱して複雑な機械を操作しているらしき絵が描かれていた。
「プログラムの根幹に侵入するための手段として、死を利用した意図的なバグを引き起こしたようです。そうやってアバターから自身の人格を切り離し、プログラムの大事な部分を弄ってあなた方を生き返らせ、破綻のない時間軸まで日時の設定を戻した……と。希灯さんは未来機関から与えられた権限を使い、そういうことが出来る仕様のシステムとして自分自身の情報を書き換え、役割ごと作り替えたのです」
落ち着いた表情で滑らかにそう言いながら、江ノ島は眼鏡をクイッと上げた。
「ふざけたことばっか抜かしやがって……!」
「だよな!! そんなふざけたやり方で自分の命を無駄にしたヤツを、アンタらが卒業するご褒美としてこのオイラが生き返らせてあげようってわけよ!感謝しろぃ!」
江ノ島は途端に江戸っ子のような話し口調に切り替え、困惑する一同を意に介さず意気揚々と話を続ける。
「で、どーすんの? 卒業するの?しないの?希灯さんを生き返らせたいの?生き返らせたくないの?」
急かすようにそう捲し立てる。
「俺らが卒業すりゃ希灯が生き返るのか……?」
「留年した場合、希灯さんはどうなるのですか? わたくし達のように島生活を続けることになるんですよね?」
ソニアが戸惑いながら訊くと、江ノ島は腕組みをしながら首を傾げた。
「いや……それはどうだろーね?ぶっちゃけあたしもそこんところは分かんないって言うか。希灯さんは今いる場所から自力で移動できないっぽかったし、あたしも引っ張り出せなかったから無理かも」
「む、無理って……! アタシ達が卒業選ばなかったら、誉稀ちゃんはずっと一人ぼっちってこと……?」
あっけらかんと答える江ノ島に、小泉が声を上ずらせる。