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スー繝�ー弾ガん繝ュ繝ウパⅡDa1 Dream St0rys

第10章 chapter1 ② 言い訳


狛枝くんの凶行を殺してでも止めるってことは、たとえ善行でも処刑されるってこと。
仮に傷つけただけでも周りからの目は決して良いものじゃないから、花村くんはどちらにしても苦しむはず。
………まぁ、本当に狛枝くんを止める前提で行動した場合に限る話なんだけどね。
『これで花村くんの件も片付いたね。狛枝くんは希望が見たいから、花村くんは狛枝くんを止めるため。それが騒ぎの全てだよ。』
ふぅ、これで漸く説明が終わる。
「待て」
十神くんが太い手を私に向けた。
『な、何?。』
「まだ分かってない事があるぞ。お前はどうして狛枝と花村のやろうとしたことを知っていたんだ?」
『………うっ。』
このまま終わらせようかと思ったのに、一番嫌な質問がきた。
『え、えーっと、それは………。』
どうしよう、本当のこと言ったらみんな混乱する。
ここは上手く言い逃れをしよう。
『えっと、あのね、実は――…あ、そうだ、予知夢!。予知夢をみたの………!。』
言った後に「しまった」と思う。
流石にこれは苦しいか……。
「まぁ、予知夢ですか?」
声を上げたのはソニアさん。
そう言えばオカルトに興味があるんだっけ。
「まさか貴様に予言の力があるとはな………面白い、その寝言がどれ程のものか俺様に聞かせてみろ!」
続いて田中くんが高笑いと共に私を指差した。
「お願いです、わたくしにも是非!!」
2人に詰め寄られ、どうしようかと十神くんに顔を向けると、「勝手にしろ」と呆れた表情で言われた。



『………と、まぁこんなところ。』
「……………」
「……………………」
みんな黙り込んでる。
やっぱり言わない方が良かったかな。
十神くんと花村くんが死んじゃうなんていきなり言われても、そりゃあ困るよね。
花村くんはテルテル震えてるし、十神くんはずっと顰めっ面。
何人かは青ざめてる。
「希灯サンが止めなかったらそうなってたかもしれないんだ……ボク、そっちの方がいいな」
「うるせぇ、オメーは黙ってろ」
左右田くんが狛枝くんを叩いた。
『あー……ただの夢だからね?。気にしないでね?。』
本当は違うけど、気休めにはなるかな。
「そ、そうだよね。僕が死ぬなんて、そんなのありえない……信じない、信じないぞ」
「それは死亡フラグな台詞っすよ、輝々ちゃん」
このまま予知夢程度でみんなからの疑いをなくせちゃえればいいんだけどな……。
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