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第10章 chapter1 ② 言い訳


「座れ」
十神くんの言葉で、狛枝くんと花村くんはその場で腰を下ろした。
「希灯、お前もだ」
『え、私も?。』
殺人未遂の2人ならともかく何で私まで、と思ったけど、十神くんの睨み方が尋常じゃないからとりあえず大人しく従った。
「さて、このパーティーが中断された理由を聞こうか」
九頭龍くんとモノクマ以外の全員が旧館の広間に集まっている。
私たち3人はみんなの視線が刺さりまくる中、今夜行われるはずだったパーティーが中止になった原因について説明することになった。



『えーっとね、まず何から言えばいいのかな……。』
立ち上がって、広間の隅のテーブルに近寄る。
テーブルクロスをめくって下に潜り込んだ。
「おい、何をする気だ」
『ちょっと待っててね。もうすぐ取れるから。』
テーブルの裏にはガムテープで貼り付けられたナイフがある。そのガムテープを爪で剥がし、ナイフを手に取った。
『よいしょっ。………みんな、コレ見て。』
ナイフを全員に見えるように上に掲げる。
「……ちょっと、あれ刃物じゃない!」
「思いっきり「凶器」って感じっすー!!」
ざわつきだす広間。
私はナイフをテーブルの上に置いた。
「まさかそんな所にあったとはな………。希灯、そこにナイフを隠したのはお前か?」
十神くんが私を警戒心たっぷりに見つめる。
その視線を受け流すように私は狛枝くんに目を向けた。
『私じゃないよ。他の人。』
狛枝くんは焦るでもなく、ただ落ち着いた様子で座っている。
『このナイフを仕掛けた人が、パーティーを混乱に陥れようとした張本人。そうだよね、狛枝くん。』
みんなの目が一斉に狛枝くんに向けられた。
『狛枝くんがナイフを隠して、停電中に誰かを殺そうと思ったんでしょ?。』
「ほ、本当か? 本当に狛枝がそんなことをしようとしてたのか? だってコイツは言ってたじゃないか、「コロシアイなんて絶対ダメ」だって」
日向くんが信じられないといった感じで私を見る。
『………狛枝くんに聞けば分かると思うよ。』
狛枝くんを指差し、話すよう促した。
すると、狛枝くんは急に俯いて肩を震わせ始める。
「………………………フフッ」
笑った。
この状況で。
こんな立場で。
「アハハッ……アハハハハハ、アハハアハハハハハハハハ!」
狛枝くんの笑う姿を、みんなは奇異のものを見る目で様子を窺っている。
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