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第30章 chapter5 ③爆弾探し
海水をシャワーで流してさっぱり着替えた私は、みんなの群がるコテージに向かった。
『辺古山さん、2人の様子はどう?。』
「あぁ、希灯か。今罪木が手当てをしているところだ。どうやら軽傷で済んでいるみたいだが、まだ起きる気配はないらしい」
丁度コテージから出てきたペコちゃんが教えてくれた。
『……今からどこか行くの?。』
「狛枝を探しに行くんだ。十神は刺激するなと言ったが……野放しにするのもまた危険だからな。見つけ次第捕らえて勝手が出来ないようにする」
そう言って竹刀袋を肩にかけ直しながらホテルを出ていった。
私は日向くんのコテージを覗き込む。
寝台の上で日向くんがぐったりと横たわっていた。
「あ、誉稀ちゃん。来てくれたんだ」
『うん、一応様子見で……まだ起きそうにないね?。』
「そうみたい。罪木さんが言うにはただの気絶だからそんなに長くはならないんだってさ」
千秋ちゃんは包帯ぐるぐる巻きの日向くんを心配そうに見つめる。
「日向おにぃも左右田おにぃも貧弱すぎー! まぁ爆発物の近くに居たらしいから仕方ないけどさー」
「逆に言えば、よくこの程度のケガで済んだっすね! 和一ちゃんなんて体がポーンってぶっ飛んだらしいっすよ! 猫丸ちゃんが言ってたっす!」
唯吹ちゃんが大きく身振り手振りをしながら興奮気味に説明した。
左右田くんの方が日向くんよりも危ないところだったみたいだ。
左右田くんの様子も見に行ってみよう。
そう考えて左右田くんのコテージに入ると、罪木さんが手当てをしている最中だった。やっぱり左右田くんも意識がない。
出口付近では十神くんが弐大くんから事の詳細を聞いている途中だったけど、私に気が付いて声をかけてきた。
「希灯か……そう言えばさっきは何故ずぶ濡れだったんだ?」
『狛枝くんに海に投げ落とされたんだ……あっ、そうだ、ネズミー城……!。』
もう扉は爆破されてパスワードも消されちゃってる可能性が高い。
でも一応確かめに行かなきゃ。
「ネズミー城がどうしたんだ」
『あのね、ネズミー城の所で海に落とされたんだけど、狛枝くんが爆薬を使ってネズミー城の扉を開けたと思うんだ。だから見に行かなきゃ。』
居ても立ってもいられない。
早口に十神くんにそう告げると、すぐにコテージを飛び出した。