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第29章 chapter5 ②ネズミー城
部屋に戻って、私は以前の時のことを思い出していた。
『うーん…………。』
あの夜にコテージで1人で過ごしてたら、いきなりホテルの方から爆発音がしたんだっけ……。
見に行ったらプールの前で狛枝くんとすれ違ったり、ロビーが焼けたり壊れたりで荒れ放題で………作戦に加わってたみんなが床に転がってたりした。
それで介抱してあげたのに「どうせ狛枝とグルなんだろ」とか左右田くんに難癖つけられたりして大変だったんだ。
『ダメだ……思い出したらイラッとしてきた。』
………まぁいいや。つまりロビーには作戦を知った狛枝くんが予め爆弾を仕掛けてたってことだから……始まる前に私が爆弾を撤去しなきゃ。
その爆弾はいつ仕掛けられたものなんだろう……。
『……一応、今行ってみようかな。』
私は爆弾の有無を確認しにコテージを出て、ロビーへ向かった。
あの時焼けていたのは、入った方向から見て左側の受付け近くの周辺だった。
おそらくそこら辺に爆弾が仕掛けられていたと見て間違いないはず。
物陰や隙間なんかに不審な物がないかどうか探してみたけど、爆発物に見られるものはなかった。
『……まだなのか。今のうちに処分しとこうかと思ったんだけどなぁ。』
誰も居ないロビーを見回す。
いつも通り、何も変わらない景色だった。
あの時、この場に居れたらもう少し詳しく状況が分かったかもしれない。
今の彼らに訊いたって何一つ覚えちゃいないんだから、部外者の私の記憶しか頼れるものがない。
不便だなぁ………。
爆弾がないのならもうここに居る必要はないな、と思って外へ出る。
あと1つ確かめたいことがあった。