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第29章 chapter5 ②ネズミー城


次の朝、レストランに行くともう既にみんなが集まっていた。
居ないのは狛枝くんだけだ。
「食べ終わったら七海と希灯と終里と弐大、あとついでに日向はこのままレストランに残っとけ。話があるから」
左右田くんが立ち上がって私達を指差した。
「話って……昨日言ってたやつ?」
「その5人が必要なのはいいが……俺達には作戦すら聞かせないのか?」
十神くんが箸を止め左右田くんに訊いた。
「大人数で動くわけにもいかねーし、全員に教えたところで誰かが情報を漏らして狛枝に作戦が知れたらオレの徹夜の努力が水の泡じゃねーか」
「アホの左右田おにぃが考えた作戦なんてカケラも期待出来ないから、もっとマシな頭の人に相談してから発表したらー?」
そもそもが水の泡以下だし、とヒヨコちゃんはクスクス嗤う。
「うっせ! うっせ! とにかくメシ食ったら今言った5人以外全員出てってくれよ!」
涙目になってキレながらも、左右田くんは抜かりなく指示を送った。



「……よし、じゃあ作戦の発表をするぞ。題して、「狛枝捕獲作戦」だ!」
「本当にやるのか………」
「ったりめーだろ、このまま狛枝の好きにさせておいたら大変なことになるかもしれないだろ?!」
何の捻りもなさそうな作戦名に興ざめしながら、眠りかけの千秋ちゃんの横で私は頬杖を突いた。
「で、その作戦って何をするんだ?」
「色々考えたが、結局はシンプルな計画がベストかなって……。まず、囮役が狛枝に接触、話があると言ってロビーにおびき寄せる。そして隙を突き……隠れていた実行部隊2名が素早く狛枝を捕獲する……という作戦でどうだ!」
「……分かりやすくていいんじゃねーか?」
パンをもしゃもしゃと頬張りながら終里さんが適当に返す。
本当に一晩かけて考えたのか? と思わざるを得ない内容にみんなのやる気は目に見えて消沈していた。
「と、とにかく……まずはそれぞれの役回りを発表するぞ。計画の立案者であるオレが指揮官だ。異論は認めねーぞ」
「指揮官って……1番楽そうだね」
「おい、異論は認めねーって言ったろ!?」
眠そうに目元を擦りながら呟いた千秋ちゃんに左右田くんが半ギレで返してから仕切り直す。
「……次に実行部隊の発表だ。この大役は弐大と終里に任せたぞ!」
「………おう、わかった」
「ふむ、旧館の時のような感じでやればいいんかのぅ……」
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