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第27章 chapter4 ④ 君のサイノウ


十神くんに言われた通りにレストランに行くと、嫌な予感がしてた訳が何となく分かった。
『や……やぁ、みんな揃ってるみたいだね。』
みんな、と言っても狛枝くんだけ見当たらない。
多分コテージでファイルでも見てるんだろうな。
『えっと……話って何?。』
思わず愛想笑いがほろ苦くなる程、みんなの纏っている雰囲気は居心地が悪い。
敵意ではないにしろ、ヒシヒシと重たい視線を身に受けてる感じ。
「よく来たな。ひとまず、絶望病の完治を祝ってやりたいところだが……話の本題はそれではない」
そう言うと、十神くんはテーブルの下からあるものを取り出した。
「これはお前のだよな、希灯?」
白色の生地に青い線が入ったデザインの大きなリュックサックだ。
『うん、私が4番目の島に持っていったはずのリュックだよ。』
膨らみ方からして半分近く中身が減ってるみたい。
良かった。みんな気付いてちゃんと食べてくれたんだ。
「お前が病に伏している間、俺達はお前が持ってきたこの中の菓子類を食糧として食いつないでいた。その点は助かったぞ。……礼を言う。だが訊こう、お前がこの菓子の山を今回の島に限って持ってきていた理由は何だ?」
『えっと……それは………。』
なんて答えるべきかな。
無難な言い回しか、それとも正直に言うか……。
「答えられない理由か?」
『……いや、答えられない訳じゃない。ただ、信じてもらえるかどうかが気になって。』
まぁいいや、嘘でも本当でもないだろうけど極端なことを言うよりマシだ。
『ただ何となく……おやつがたくさん要る気がしたの。そしたらモノクマが私たちをどこかに連れていこうとしたから、やっぱり何かあるんだろうなーって……。』
「そ、それで誉稀ちゃんはあの時モノクマに「食事抜きで閉じ込めるつもりでしょ」って言ったの……?」
真昼ちゃんが恐る恐る訊いた。
『うん、そしたら殴られちゃった。』
あのゴムハンマーは痛かったなぁ……。まぁ、すぐに気を失ったから苦しまずに済んだけど。
「何となくにしちゃ勘が良すぎねーか? 量とかタイミングとか色々おかしいだろ」
『「何となく」に勘の良さも何もないんじゃないかな。ただ私が思ったように行動しただけなんだし、実際それはみんなの役に立ったみたいだし……。』
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