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第23章 chapter4 ① フィジカルな証拠隠滅
『どうせ出口のない場所にみんなを閉じ込めて、殺し合いが起こるまで食事抜きみたいなことするに、き、決まってるよ……。』
あぁ……喋るとキツイ。
段々、何を考えて喋っているのか分からなくなってきた。
『だ……だから…………。』
「ええーい! 黙れぇ!!」
その時、モノクマの声に遮られたと同時に頭に鈍い痛みを感じた。
『…………!。』
衝撃で地面に倒れる。
「さあさあ、こんな心配性で面倒臭いヤツは眠らせて、さっさと乗りましょう!」
ゴムハンマーを持ったモノクマがみんなを急かしている。
「誉稀ちゃん、大丈夫……?!」
「おいモノクマ、何もそこまでしなくたって………!」
何人か私に駆け寄ってくれたけど、返事は出来なかった。
視界が歪む。霞れる。壊れる。
頭が割れる。
立ち上がることは無理そうだ。
「あーもー、オマエラうるさいんだよ! 1人動けなくなったくらいでイチイチ喚くな! 早く乗らないとご褒美なしにしちゃうよ!?」
最後に聞こえたのはモノクマの怒鳴り声だった。
いつになく目眩が酷くなり、とうとう何も見えず、何も聞こえなくなった。