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第23章 chapter4 ① フィジカルな証拠隠滅
『ネズミー城……って、やっぱり開いてないか………。』
逃げてきたついでにネズミー城の様子を見に来た。
大きな扉はビクともしない。
この中に遺跡のパスワードがあるのになぁ。
て言うか以前はどのタイミングで開いたんだろう。
狛枝くんが最初に入ってパスワードを消したんだっけ。
何だっけ……「鍵を手に入れた」とか言ってたような………。
……まぁ、何にしろ今は開かないのか。
仕方がない。もうみんな集まってるだろうし、私もモノクマ列車の方に行こう。
一応、万が一のための準備はしたけど絶対にドッキリハウスなんかには行かせない。
私がみんなを止めなきゃ。
リュックを背負い直し、モノクマ列車のある広場へと向かった。
列車の前に行き着くと、やっぱりみんな集まっていて、私を待っているみたいだった。
「なに寄り道してんだよ、早く乗ろーぜ」
『あー……そのことなんだけど………。』
「何だ? さっきのことを悪く思っているのなら後で見つけて返せ。それで水に流してやる」
列車の前にみんなとモノクマが立っている。大概の人は乗る気満々みたい。
響子ちゃんなら所構わず疑って警戒してくれるんだけどなぁ……。
『……乗らない方がいいよ。ドッキリハウスには行っちゃダメ。』
なるべく真剣な表情を作って伝えたけど、あんまり効果はなかった。
「なんだよ、ビビりすぎだっつの。さっきと同じようなもんだよ」
「し……しかも、あまり激しく動くアトラクションではありませんもんね」
「そうだよ。オマエラはただ行くだけでいいんだから」
そんなわけない。
モノクマの言う褒美はファイナルデッドルームをクリアした人……しかも弾5発をセットしてロシアンルーレットに挑戦した狛枝くんにしか与えられなかったはず。
『モノクマなんて信じちゃダメだよ。モノクマはただ、私たちを絶望させたいだけなんだ……だから………。』
言いかけた時、また朝と同じような目眩がした。
それと一緒に、頭に重苦しい痛みが走る。
『み、みんな、絶対に乗っちゃいけないよ……。』
頭がくらくらする…………。
目眩も、今朝のよりずっと酷い……。
でも、まだ立っていられる程度だから大丈夫なはず。
「心配するなよ。そんなに危なくないと思うぞ?」
『あ……危ないよっ! だって、モノクマのすることだよ?。』
ダメだ。みんなはさっきのジェットコースターと同じ感覚で乗ろうとしてる。