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第22章 chapter3 ④ 2度目のリスタート
『……………。』
また、戻ってきた。らしい。
『……病院?。』
照明の消えた廊下で、私はただ1人立っていた。時計の針は真夜中を指している。
『………そうだ、罪木さんを助けなきゃ。』
今回は何日前に戻れたんだろう?。部屋が使われているんだから昨日の夜辺りになるのかも。
1階にいるから、取り合えず狛枝くんの部屋を覗いてみよう。
『……罪木さん、いる………?。』
生死をさ迷ってる狛枝くんには悪いけど、背に腹は替えられない………ごめんね、狛枝くん。
開けたドアの向こうに、狛枝くんの看病をする罪木さんが居た。
『………罪木さん。』
なるべく静かにスススッと近付いて肩を軽く叩く。
「……ひぇあッ! っ……希灯、さん……?!」
驚いて振り返った罪木さんに私は指で静かにするように促した。
「大怪我なんですから、無理に動いちゃいけませんよぉ」
『あーうん、気にしないで。治っちゃった。』
言いながら罪木さんに傷ひとつ残ってない体を見せた。でも暗闇だからよく見えてないだろうな。
「そ、それに、急にどうしたんですか? も、もう……夜遅いですよぅ」
「寝ないで大丈夫なんですか?」と罪木さんは心配そうに私に聞いた。
『私は大丈夫だよ。それより、罪木さんこそ大丈夫?。』
そっと罪木さんの額に手を当てる。
よし、言うほど熱くない。よかった、この様子じゃまだ大丈夫かな。
「え………っと、希灯さん……?」
『罪木さん、少し私と替わろうか。2階で休んでなよ。』
手を引っ張ってパイプ椅子から立ち上がらせ、2階へと連れていく。
「わ、私のことは気にしないでください……」
『いいの、いいの。ほら、寝不足だと体調悪くするよ。もしかしたら感染するかもね。それとも医者の不養生でもするつもり?。あーあ、いいの?。超高校級の保健委員の名が廃るよ………。』
歩きながら、何とか寝かせようと少し意地悪く言ってみる。
すると罪木さんは泣きそうな顔をした。
「ふゆぅ……そ、そんなの嫌ですぅ!」
『はいはい、じゃあ大人しく寝ていようね。』
2階の仮眠室に罪木さんを無理やり押し入れ、私は腕まくりをする気持ちで独り言を言った。
『……よし、今度こそ。』