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第19章 chapter3 ② 飛び入り事故


『終里さん、立てる?。すぐにここから逃げよう。』
終里さんの体を引っ張る。
「だ、大丈夫だ。こんぐらい、何ともねぇ……!」
辛そうに顔を歪めながらフラフラと立ち上がる終里さん。
そんな彼女に向けて、モノクマは躊躇わずにバズーカ砲を構えた。
「茶番は終わりだ……消えてなくなれーー!!」
光が視界を奪った。
その瞬間、私は咄嗟に終里さんの前に出て両手を広げていた。
ダメだ。私が庇ったところで、下手したら終里さんも死ぬ。
迫り来る熱気とバズーカの砲弾に怯んで目を閉じかけた時、目の前に小さな白とピンクの影が飛び出した。
それが一体何なのか疑問に思う隙もなく、激しい爆撃と強い閃光に全てを奪われた。



痛い。痛い。痛い。
痛みのあまりに涙が次から次に溢れる。
でも、すぐに溢れているのは涙だけじゃないことに気付いた。
頭からも、たくさん出てる。
真っ赤な真っ赤な液体。
さっきまで、私の体内を絶えず流れ続けていた血が外に漏れ出て、順調に砂浜を汚していた。
周りから悲鳴が聞こえる。
他のみんなが来たのかな……。
でも、何て言ってるんだろう。
よく聞き取れないや。
視界も、涙で霞んであんまりはっきりとは見えない。
遠くから、けたたましいサイレンの音が響く。
あぁ、救急車の音だ……。
だけど、少しずつ痛みは薄れてきてるんだ。
きっともう治っちゃったんだ。
だからね、私にはもう救急車なんていらないと思うの……………。




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