第15章 【BL】【R18】GW合宿SP!!!!〜synchro④〜
bokuto_side
俺たちがこんな関係になったのは、赤葦が入部して間も無い頃。
新入部員の力試しで二三年も含めてチーム戦をした時、同じチームになったのがきっかけ。
口数少くて、こいつ大丈夫かと思って見ていると、他の緊張している一年に比べて、飄々としていて物怖じしない様子で、その冷静さはすでに健在だった。
アタッカーには、良いトス、悪いトス以前に感覚的にボールに引き寄せられる時がある。
目の前にトスが上がった瞬間の吸い寄せられるような感覚。
まるでセーターと意思の疎通がその瞬間に完了したような安心感。
赤葦が俺に初めてあげたトスを俺は今でも強烈に覚えてる。
兎「セッターの一年くん!!エスパーか何かか!!?」
赤「え?、、ちょっと意味がわからないのですが。」
兎「いやねぇ、今のトス、俺はビビビッと来ちゃったんだよね!!!名前は?」
赤「ビビビ?、、、赤葦京治です。」
俺はその時、確信した。
これは運命の出会いなんだって。
こいつとだったら、向かうところ敵無しだろ!
って思った瞬間だった。