第8章 【R18】菅原考支 ~Set up~
愛してる、、んっ、、ちゅ、、はぁ、はぁ、、
抱いて、、ぁ、、ぁんっ、、もっと、、あ、、
海外映画というのは何故こうも唐突にセックスシーンが始まるのか。
俺は少々焦りながら、横目で綾瀬の顔色を伺うが、部屋の照明を落としている事もあって、とりあえず画面に視線を送っている事くらいしか、確認ができなかった。
これじゃあ、俺がこのシーン観たくて持ってきたみたいじゃんかー!!
誤解を呼んだらどうしてくれるんだ!
俺と綾瀬が恋人の関係になったのは、3ヶ月前の事。
キスはもう何回もしてるし、こうやって俺の家で二人でいる事もある。
だけどセックスはまだ一度もしていない、清らかなお付き合いをこの数ヶ月している。
綾瀬をおかずにあれやこれやと妄想しながら、もう何回自慰したかわからない。綾瀬に触れたい。もんもんとした想いは募るばかりだ。
綾瀬は俺が初めて自分が告白して付き合った彼女だ。今でもあの日の事を思い出せば、緊張が蘇るくらい。
だから抱きたいという気持ちと同じぐらい、嫌われたくないし大切にしたいと思っているんだ。
あ、やばいなんか緊張してきた!
映画そっちのけで頭の中でごちゃごちゃと考えていると、テレビ画面にはエンドロールが流れていて、映画は終わってしまっていた。
『ちょっと、いまいちだったね。』
「んーそうだなぁ。なんかごめんな。」
『スガくんのせいじゃないけど、映画館で予告編見た時となんか印象違うよね。』
「だな。」
DVDを止めて、部屋の電気を付けようと立ち上がると、隣にいた彼女の手が伸びて、俺のズボンの裾を引っ張って引き留める。