第7章 【R18】君は専用のマネージャー ”及川徹 後編”
「さてと、お昼食べる時間なくなっちゃうから早く戻るよ?」
『、、、、うん。』
二人で教室に戻ると綾瀬ちゃんは俺にお弁当を手渡してきた。可愛い花柄の巾着袋に入ったそれを開けてみると、華やかなおかず達と、白いご飯が綺麗に仕切られて入っていた。
及「うっ、、、、綾瀬ちゃん、、これ、及川さんの為に?」
『ちょ、ちょっと!恥ずかしいから泣かないでよ。』
岩「旨そうだなっ!」
及「タコさんウインナーに、唐揚げ、、出し巻き卵、、、いつの間にこんな、、、及川さん、泣いちゃうよ、、、!!!」
岩「うるせぇ。クソ川。」
『、、、やれば、出来るのよ!、、うるさい!』
岩「でも、本当にうまそうだな!」
『っっ!!、、、い、岩泉くん、食べる!!?』
岩「いいのか?、、じゃ、卵焼きもらうな!、、、ん、、美味い。茅田料理上手いんだな!」
及「ちょとーー!!!!何勝手に岩ちゃんにあげてるのさー!!いわちゃんも勝手に俺のおかず食べないでよね!!」
岩「茅田がくれたんだ。」
綾瀬ちゃんはほっぺたを赤らめて、嬉しそうな顔して岩ちゃんを見つめていた。岩ちゃんにいいとこ見せたかったんだね。
半年後の4月、3年になった俺は、綾瀬ちゃんと、岩ちゃんのマネちゃんをトレードの申告をして、晴れて綾瀬ちゃんは岩ちゃんのマネージャーになった。
好きな人には、好きな人の隣で笑っていてほしいからね。