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路地裏の烏~HQ裏夢短編小説~【R18】

第26章 【BL】【R18】6/21 日向翔陽HB 〜orange②〜





::::: 日向(回想):::::



日「おまたせーー!!!!」


影「おっせぇよ!何買ったんだ!?」


日「パピコ!」



俺よりも20㎝近く高い影山の目の前にさっき買ったアイスをチラつかせてやると、羨ましがられると思いきや、なんかバツが悪そうな顔をして顔を背けるから俺は訳がわからなかった。



日「なんだよー!!まさかお前俺のアイス狙ってる!?狙ってるだろ!?」


影「狙ってねーよ。」


日「じゃあなんでそんな顔してんだよ!仕方ねぇなー!これ半分に割れるやつだから、半分やるよ!」


影「、、、いらねぇ。」


日「は!!?、、、お前意味わからなすぎ!なんで突然機嫌悪いんだよもー!!」


影「悪くねぇよ!!お前がうっとおしいだけだ!!!!」



影山は何か考えてる。

俺はそんな感じがした。



手に持ってたパピコの袋を開けて、パキッと二つに割って、片方を影山の目の前に差し出した。



日「お前、眉間にシワよってる!!いちいち怖いんだよその顔。」


影「、、るせぇ。」



そうブツブツ言って影山は、やっぱり複雑な表情を浮かべて俺の手からアイスを受け取った。



月「山口、僕にアイスは?」


山「え?ええ?、ツッキー食べたいって言ってたっけ?」


月「なーんだないの?気が利かないなー。じゃあ、これでいいやー。」


日「わ!!?ちょ!月島こんにゃろーーー!俺のアイス取るなーー!!!」


月「いいじゃん、一口くらい。ねぇ?王様。」



そういって俺の右手に持ってたアイスを奪った月島は、俺を挟んで影山に問いかける。なんかよくわかんねぇけど、月島のこの意地の悪い表情は、意図的に影山を煽っているようしか見えない。



日「ちょ!こらっ!!返せよーー!!!!」



影「、、、、、、、やめろ。」



月「えー?何?王様聞こえないケド。」



影「そんなに食いたかったらコレやるつってんだよ!!!!!!」



突然大声を出した影山は月島の手から俺のアイスを取り上げて、自分が持っていたもう片方を月島に押し付けた。



なんなんだ?
意味わかんねぇ、、、、


影山はそのまま俺たちに背中を向けて一人で先に行ってしまう。



俺、何にもしてねぇじゃんかよ。






胸の奥がチクチクして仕方なかった。





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