第24章 【R18】鎌先靖志 〜warm-up area〜
『ね、ヤスくん。』
彼女が切なそうな表情で俺の指を制止する。
『も、、、欲しいな、、ヤスくんの。』
彼女の言葉に俺は意を決して財布に忍ばせていたコンドームを取り出した。
『私が、してあげる。』
そう言うと彼女は俺の手から正方形のその小さな袋を取り去り、俺の肉棒に器用にその薄いゴムを装着していく。その慣れた手つきに少し心がチクリと痛む。
『ね、、ヤスくん、、、キス、、、』
彼女の腕が俺の首に巻きついて、引き寄せられるように唇を重ねる。
「綾瀬、好きだ。」
『、、私も。』
俺は入り口にあてがって、ゆっくりと腰を沈めた。
「すっげ、、、、なか、、アツくて溶けそう。」
彼女の膣内に自身を全部挿入しただけでも、その締め付けに俺は圧倒されてすぐにでも達してしまいそうな程の感覚に襲われた。
それと同時に、綾瀬の体内に自分のが入ってドクドクと脈打っているのを感じて、セックスしてるんだって実感して、なんつーか、感動に近い気持ちに包まれているような気がした。
腰をゆっくりと動かすと、彼女は少し苦しそうな、でも気持ちよさそうな声を出してシーツをぎゅっとつかんでいた。
パンッ、 パンッ、 パンッ、 パンッ、 パンッ、 パンッ、
腰を奥まで打ち付ける度にベッドのスプリングは軋み、彼女の身体は反動で揺れ、快感はどんどん増す。
「っ、、!やばい、、、もう、、出そう、、、!」
『んっ、、いいよ、、、私ので、気持ち良くなって、、!』
一気にピストンを早めると、綾瀬の中がウネるように痙攣し始めて、俺はそれに誘われるように一気に上り詰め、次の瞬間、ゴムの中に一気に射精した。
肩で息をしながら、自身のを引き抜き俺は彼女の隣に寝そべった。
汗ばんだ肌が触れて、ピタリとくっつき、二人で顔を見合わせて手を繋ぐ。裸で横になって手を繋いでるなんて、少しマヌケな気がしてなんだか笑える。
俺は少し気だるい身体を起こして、彼女にキスを贈る。
え?
寝てる?
彼女は目を瞑って、規則正しい寝息を立てる。
それはまるで
台風が去った後、
空は穏やかに晴れるように、、、
end.