第12章 集会の時間
~浅野side~
僕は、多分ずっと前から光が好きだったのだろう。
…始めて会った時、光は男だと思っていた。勿論、光も
男装をしていたからな。
しかし顔立ちは美形で、女子からもモテてはいたのだが、
僕はそこら辺の女子よりも美人だと思っていた。
サラサラな金色の髪に、まつげの長い目、時々見える耳に着けている
ピアスも“綺麗だ”としか思えなかった。
更に、成績も優秀で、僕に普通に意見を言う奴なんて始めてで…
僕は彼を気に入っていた。
けれど、いつからだろうか?__彼への思いが、恋心に変わっていたのは…
その思いに気付いた時、彼が女だと良いと、どれだけ思った事か………
だから、彼、いや、彼女が女だと知った時___嬉しかった。
ああ、これで堂々と光を好きだと言える…と。
しかし彼女はE組に落とされ、しかもE組が居心地がいいと言ったのだ。
そのことについて、無性に腹が立った。
そして、同時に思った。
絶対に光を落として、A組に戻す……と。
~浅野sideEND~