第12章 集会の時間
今日は、月に一度の全校集会だ。
E組の俺達は、差別待遇とされているため
長々と嫌みを言われ続けるのだ。
ちなみに、俺は本校舎では男の設定なので男装をしている。
あー、久しぶりに男装したな。懐かしい…
俺は男装の時、基本的にパーカーを着ている。
だから俺はパーカーのフードを深く被り、他の奴らからの嫌みを少しでも
聞かない様にした。
すると渚が横に来て、俺に話しかけてきた。
渚「わ、光は今日、男装なんだ。久しぶりに見たけど
なんかA組のオーラ出てるね。」
光「マジ?まあ、懐かしい感じするけどな。」
渚「へぇ。…やっぱりA組に戻りたいと思う?」
そう言って、渚は不安そうに俯いた。
光「…馬鹿な。そんなこと、あるはずないだろ?
俺は断然E組の方が良いに決まってる。だって俺はE組が大好きだからな!」
すると、渚は顔を上げて、俺を真っ直ぐ見つめ
渚「そっか!」
と言って、眩しいくらいの笑顔になった。
だから、俺も渚にニッと笑い返した。
そして、ちょうど並ぶ様に指示が出たので お互い自分の位置へ行った。
…さっき思ったけど
渚、可愛すぎだろ!!