第9章 胸の時間
光「はぁ…もう5月なのか…早ぇなー。」
そう電車の中で呟いて登校していると、電車のドアが開き…
カルマ「おはよー光ちゃんー」
と、言いながら赤羽が電車に入り、俺の横に並んだ。
光「おぅ…はよ。よく電車の外から俺が居るってわかったな?」
カルマ「まぁね。俺けっこう目、いいから。」
光「へぇ…そーなのか。」
そんな感じで普通に話していると、電車が大きく“ガタンッ”と揺れた。
光「うわっ!?」
その衝撃で、俺は赤羽に寄りかかる形になった。
光「わ、悪いな。赤羽…」
そう言い、急いで赤羽から離れようとすると
赤羽がぐいっと俺を引き寄せた。そして…
カルマ「べつにこのままでいーよ。こっちの方が楽でしょ?」
と、言った。
いやいや!!確かに楽っちゃあ楽だけど!!電車の中だぞココ!!
恥ズイんだけど!?
そう思っていても、赤羽が俺の頭をホールドしてるので抜けだせなかった。
だから、仕方なく
光「まぁ…サンキュー。」
と、お礼を言っておいた。